テープ紙管の製造工程

クラフトテープやビニテープなどの粘着テープを巻くために用いられる紙管

皆さまは、クラフトテープやビニテープを使ったことは、おありのことでしょう。テープを使い切ったら、テープを巻いてある紙に行き当たります。テープ紙管とは、クラフトテープやビニテープなどの粘着テープを巻くために用いられる紙管のことです。

テープ紙管の種類には、表面剥離紙紙管とクッション紙管があります。テープ紙管の詳細は、こちらをご覧ください。このコラムでは、テープ紙管の製造工程をご紹介いたします。

テープ紙管の原材料

テープ紙管の材料になる帯状の紙

テープ紙管の構成は、帯状の紙と糊です。写真は、紙管を製造するときの原材料となる紙のロールです。紙のロールの大きさは、手を広げたぐらいです。紙管製造工場の資材置き場には、紙のロールが山積みされています。


紙をスリッターで適切な横幅に切断

紙は大きなロールで届きます。紙のロールをスリッターで適切な幅に切断します。切断された帯状の紙は巻き取られて、ロールになります。紙管になる前の紙のことを、原紙と呼んでいます。

糊は、一般的に木工用ボンドと同じものが用いられます。当社では、糊の調合を工場内で行っています。


基となる紙管の製造

紙管製造機

ロールになった帯状の原紙は、写真の紙管製造機にセットされ、長い筒上の紙管がエンドレスに出来上がっていきます。

手前の青色の帯は、紙管の内側になる化粧紙です。ご依頼いただいたメーカーの名前やテープの型番が記載されています。


紙管を丸鋸で切断

ある程度の長さのものができたら、丸鋸で切断されます。この丸鋸は、紙管が出来上がる速度に合わせて移動しながら切ることができます。


紙管の両端を切断

丸鋸での切断ですので、切断面は荒いですが、次の工程で両端が切り取られ、適切な長さの紙管に仕上がるので、ご安心ください。

この工程が終わったら、すべての紙管に対して、外観や形状等をチェックします。紙管の製造工程は、まだ続きます。


紙管の検査

紙管の検査

テープ紙管に用いられる原型のものができてきました。外観だけでなく、蛍光灯で中を照らして内面にも問題がないか、すべてのテープ紙管を目視でチェックします。紙管の表面がデコボコしていたり、表面が破れていたりしたら、リサイクルに回されます。


紙管を破っての強度検査

検査では、紙管を踏みつぶしたり、破ったりして強度に問題がないかを検査します。


乾燥

紙管の感想

紙管の中の糊が乾燥するまで、ある程度の時間保存しておきます。お急ぎのお客様の場合は、乾燥機を用いて乾燥させることもあります。

乾燥してくると、テープ紙管の強度はさらに高まります。

これで、紙管の製造工程はすべて終了です。保管場所にて出荷が待たれます。


テープ用紙管の他にも、さまざまな種類の紙管を製造しています。紙管の製造なら、立山製紙にお任せください。