紙管とは?

紙管とは

紙管とは

紙管(しかん:Paper Tube)とは、紙製の管や筒のことです。紙には、紙管原紙(ボール紙)や上質紙などが用いられます。サイズは小指よりも細いものから、人が入られるぐらいの大きなものまで、さまざまなサイズがあります。小さなものでは内径が1mmのものもあれば、大きなものでは大型トラックで運ぶぐらいの大きさのものもあります。

身近なものとしては、食品保存用のラップを巻く芯やトイレットペーパーの芯、賞状を入れる筒も紙管です。

紙管の用途

紙管の用途

紙管の用途は、家庭用だけでなく工業用にも用いられます。世間にはさまざまなフィルムがあります。今、このホームページを液晶画面で見ているのであれば、その液晶の表面にもシートが被せてあります。そのようなシートを巻いておくための巻き芯として紙管が用いられています。シート状の金属の薄板を巻いておく場合の巻き芯にも、紙管が使用されます。

紙管の製造方法

紙管の製造

紙管の巻き方には2種類あります。スパイラル巻きと平巻きです。スパイラル巻きは、スベスベした金属の筒の表面に帯状の紙を斜めに巻いていく方法です。平巻きとは、紙を円筒状に巻いていく方法です。

スパイラル巻きの紙管を製造するための金属の筒は、紙管の長さに応じて長いものを用意するのではありません。短い金属の筒を滑らすように帯状の紙を巻いていき、長い紙管に仕上げていきます。

平巻きは、スパイラル巻きのように紙を斜めにして巻いていかないため、紙の幅で紙管の長さが決まります。

紙管の製造方法については「紙管の製造方法」をご参照ください。

紙管の強度

紙管の強度は、紙管の厚みや紙の材質、巻き方によって異なります。紙管の厚さが厚い方が、もちろん強度があります。また、特別に強度を出すために用いられる紙もあります。

紙管の巻き方には、スパイラル巻きと平巻きがあることを述べましたが、平巻きの方が強度があります。

どれだけ紙管の強度を出したとしても、材質は紙ですので、それ以上の強度が求められる場所に使用するのであれば、樹脂管が用いられます。

紙管にフィルムを巻き取るために、紙管をコアチャック設置します。そのときに、紙管がコアチャックと擦れて破損し、紙管が空転してしまうこともあります。空転防止のために、紙管の両端に口金を付けて補強された口金付紙管もあります。