紙リールの製造工程
紙リールは、連続した製品を巻き取るのに用いられます。紙リールは、安価でリサイクルができるため、ワンウエイに適しています。このコラムでは、紙リールの製造工程をご紹介します。
紙リールの設計
紙リールのご相談をいただいたら、紙リールの設計を行います。紙リールのフランジの大きさや材質、リール幅、紙管のサイズ、どのような穴を開けたらよいのかなどです。
フランジの材質には、主にダンボールと板紙の2種類があります。フランジにある程度の強度が求められる場合には、板紙が用いられます。
紙リールを設計したら、それを図面に落とし込みます。
フランジの製造
フランジ用のダンボールや板紙に、指定された印刷をいたします。印刷されるものとしては、お客様の社名やロゴ、巻き取る製品の名称や型番、回転方向の矢印などです。
フランジは、プレス機で打ち抜かれます。プレス機には設計図に基づいて製作された型がセットされ、原紙を通して1枚ずつ打ち抜かれていきます。
フランジを型抜きするときに、同時に中央部分の穴もあけます。
型は、お客様の専用のものを製作します。型の価格は、型の大きさや形状により異なりますが、数万円程度です。紙リールには、この型代が最初にかかるため、なるべく多くの紙リールをお求めになられた方が、紙リール1個当たりの単価が下がります。
紙管の製造
フランジを製造している間に、紙管を製造します。紙管は、フランジの両面の間に軸として入れられます。スパイラル紙管の製造方法については、「スパイラル紙管製造機でテープ用紙管を製造している様子」をご覧ください。
製造されたスパイラル紙管は、写真のような紙管切断機で所定の幅に切断されます。この幅が、リール幅になります。
紙リールの組立
次に紙リールの組立工程に入ります。写真のように、金属の柱の中にフランジと紙管を交互に入れていきます。紙管の両側には接着剤が塗布され、その上下にフランジがセットされます。
出来上がった紙リールは接着剤が乾いていないので、6時間以上自然乾燥させてから出荷いたします。
完成した紙リールは、ビニール袋に入れたり、通い箱に入れたり、ダンボール箱に入れたりして出荷されます。
紙リールをお求めなら、立山製紙にご相談ください。